バイクを持つのはむずかしい


 バイクが欲しいと思ってみなバイクを買うのでしょうけど、バイクに乗り続ける、というより所有し続けるのは案外むずかしいことのように思います。バイクを買うときは気持ちが盛り上がっているから、乗りたくて仕方がないでしょうし、買った直後は楽しいでしょうけど、初めのころの気持ちは時間の流れと共に徐々にさめていきます。
 せっかく買ったバイクだから手放すのは惜しい、しかしあまり乗る機会がないからやはり手放そうか・・・、と考えている人は多いと思います。経済的な問題や駐車スペースなど物理的な問題でバイクを所有するのがむずかしい、ということでしたらわかりやすいですし、手放す踏ん切りもつきやすいかもしれませんが、なんとなく飽きた、楽しくない、というのは積極的にバイクを手放す理由にはなりにくようです。
 そして、月日は流れ、バイクに乗らなくなり、何ヶ月後かにバイクにかけているカバーをはずしてみると錆びててビックリ、バッテリーも上がってエンジン始動不可、なんてこともあるでしょう。
 私も何度かこのような経験をしました。

 スポーツスターは私にとって11台目のバイクです(スクーターを除いて)。
 スポーツスターは96年12月から乗っていますから、もう結構長く乗っている(なぜか長く乗れている)のですが、それ以前のバイクでは最長で3年、短い場合だと1ヶ月ほどで飽きて乗らなくなってしまいました。

 長く乗れる場合とそうでない場合、どこが違うのか・・・。これは一概にどうとは言えないと思います。

 乗って楽しいかどうか、もちろんこれは重要なファクターでしょう。
 最近思うのですがこの乗る楽しみ、これは第三者から見て楽しそうに見えているかどうかに比例していなくて、むしろそれに反比例しているかのように感じます。もしかしたらバイクの値段やその性能、スピードなど人がうらやむ要素に実は反比例しているのではないかと思うこともあります。

 もうバイクに乗り続けられないかもしれないと感じたら早めに手放したほうがいいかもしれません。

 (こう書きましたが、手放すとこれまた寂しかったりします。私にも一時バイクを持っていなかった時期があったのですが寂しくて仕方ありませんでした。)
 






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