ハーレーダビッドソンとの出会い
はじめてハーレーに乗ったのは96年の1月でした。
知人が沖縄に住んでいたので遊びに行きました。
沖縄をバイクで走ってみたいと思いバイクをレンタルすることにしました。一日はスズキのGSF1200、もう一日はハーレーのローライダー(写真)を借りることにしました。
GSFは乗った瞬間から「これはいい!」と思わせるバイクでした。軽い、速い、乗りやすい。しばらくはごきげんで走っていました。しかし、何時間か経つと、べつになにということもなくなってきて走りながら退屈してきました。ただ、ヴォーーーーと走っているだけです。その日は夜に帰ってきておしまい。ただ疲れただけでした。
次の日はハーレー。当時の私にとってハーレーは嫌いなメーカーナンバーワン。ただ話しのネタにでもなればという気持ちでレンタルしただけでした。「やっぱりサイテーなバイク」で終わるはずでした。
ハーレーは乗った瞬間から、「乗りにくい!」と思わせるバイクでした。重い、操作性が悪い、すごい振動。なんじゃこらって感じでした。
しばらく走っていると操作性の悪さにもなれてきました。重いクラッチレバーをぐっと握って、ギアを入れると「ガチャッ」と派手な音と無骨な感覚。なかなか悪くないかも・・・。
ワインディングでも大丈夫。大丈夫というより十分攻められる。
その日のツーリングが終わりにさしかかって、雨がふって来ました。長距離を走って最後に雨に降られて最悪の気分のはずが、そうではない。なぜか、楽しい、疲れていない、まだ走りたい、という感じでした。これはいったいなんなのだろう。身体とバイクがすごく馴染んでいる。
給油をしてびっくり。リッター21Km。1340ccもあるのに。こんなに燃費がいいとは。
沖縄から帰ってもハーレーに乗った感覚はしばらく身体から抜けませんでした。太いグリップ、レバーの重み、ギアを一速に入れる感覚、鼓動感。ハーレー絶対買うぞ!
しかし、そうは言っても譲れない点がありました。ワインディングOKでもアメリカンバイクですから、やはりコーナリングがちょっと・・・。私にとってコーナリングができなければそれはバイクではありません。
でもハーレーにしかない乗り味を知ったらあとには戻れない。
ハーレーに関してまったく無知だった私は、ハーレーにもスポーツバイクがあることを知らなかったのです。
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