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『「捨てる!」技術』と禁煙

 2000年の10月末からタバコをやめて今まで禁煙を続けています。タバコをやめるのに一番助けになったのは『禁煙セラピー』(アレン・カー 著 KKロングセラーズ)という本です。禁煙をお考えの方にはおすすめします。
 同じ時期に『禁煙の愉しみ』(山村 修 著 新潮OH!文庫)という本も読みました。今は手元にこの本はないのですが、この本の著者が禁煙した後に、ソバだかうどんだかを自分で打って作るという話が書かれていました。著者はこのようなことをするようになったのも禁煙のたまもの、というようなことを書いていたと思います。
 今、私はこの感覚が禁煙を続けるのにとても大事なものだと思います。それは空いたスペースに別のものを入れるという感覚です。

 ご多分にもれず私も、『「捨てる!」技術』(辰巳 渚 著 宝島社新書)の影響を受け、せっせとものを捨てていた時期があります。モノを捨てると収納スペースに余分な空間が生まれます。不思議なことに案外すぐにこのようなスペースはまた別のモノで埋まってしまいます。

 禁煙すると、余分なお金と時間が生まれます。これも余分な収納スペースと同じで埋まろうとするもののようです。私の場合は「タバコのお金を本にあてられる。」と考えて、欲しいと思った本は迷わず買うことにしました(今は活字依存かもしれません)。
 私の周りにいる人で禁煙後ふたたびタバコを吸っている人を見ると、タバコをやめることでできた余分な心のスペースをふたたびタバコで埋めたように、私には見えます。
 例えれば、モノを整理してできた余分な収納スペースに、また以前と同じ種類のものを買ってきて収納してしまった、という感じです。

 よく、心に穴があく、という表現を耳にしますが、心に穴があくほどのつらい体験があったとしてもいつかはその穴も埋まるようにできているのかもしれません。

 つけ加えておきたいのですが、誰かがタバコとか酒とかに[はまる]とそれはよくないと言われて、体を鍛えることや勉強することに[はまる]と好意的に見られたりしますが、この両者は本質的に同じことだと私は考えます。
 またこのことについても書きたいと思っています。


 付記:タバコをやめることによって生まれるお金と時間
     (1日1箱 250円 1本吸うのにかかる時間5分 として)

     1日  お金  250円   時間      1時間40分
    1ヶ月      7,750円         2日3時間40分
     1年     91,250円         25日8時間20分



                                       2003. 4.19



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