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悲しきエンタシス
私は「エンタシス世代」です(私が勝手に名づけました)。
ギリシャのパルテノン神殿にあるような柱と、法隆寺にあるような柱が、ともに真ん中が膨らんでいることから、日本の建築物にはシルクロードを通って、ギリシャ文化の影響が及んでいる・・・、歴史の授業でこのようなことを聞いたことのある世代を「エンタシス世代」と呼びます(と、勝手に決めました)。
この説を言い出したのは伊東忠太(1867−1954)。
彼が生きた時代、極東アジアに位置する日本が、欧米中心の世界の中で発展しようとしていたのですが、このような時代背景の中で、このエンタシス説は、「日本も西洋の影響を受けているんだ!日本もヨーロッパの仲間なのだ!」との叫びのように感じられます。
いまではこのエンタシス説、諸説あるにしても、建築史的にはトンデモ説扱いされているようです。このことを、私も本で読みました(何の本かは忘れてしまいました)。
興味のおありの方は、下記のURLもご参照下さい。
http://oshiete1.goo.ne.jp/kotaeru.php3?q=269777
http://members10.tsukaeru.net/ariera/walk/essay/e1.html
2004.10.22
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