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 〜恐怖症も理解できる


 先日ネット上をうろうろしていると、会食恐怖という恐怖症があることがわかりました。人との付き合いの中で、ほかの事はともかく、一緒に食事となると、恐怖感が出てくる症状のようです。

 人によれば、どうしても他人と一緒に食事をしないといけないということもあるでしょうから、こういう症状がでてしまうと、苦しいだろうなと思います。しかし、私は、たいして、このような症状が出ることが特別におかしいこととは思いません。
 個々人の生き方や生活環境が多様化しつつある現在、「これだけは、かんべんしてほしい。」というようなことが出てきてもおかしくないような気がします。


 古代ローマの公衆トイレは、人々の交流の場であったようです。

  こんな感じで、用をたしながら、談笑していたことでしょう(この下には水が流れていて、水洗式になっていたらしいです)。

 もし、私が今、タイムマシンに乗せられて、古代ローマの町に連れて行かれたら、トイレの使用にはとても困ると思います。会便恐怖症になるかもしれません。

 文化というものは、人間の相当深いところの、快、不快、に関わるところに影響を与えているのだと思います。

 ただ、現代社会では、文化の画一性というものがどんどん失われつつあると思います。同じ地域に生活していても、それぞれの個々人の置かれている状況は多様で、これが普通とか一般的などということは言えなくなってきていると思います。

 もし、誰かに、「一緒に食事だけは、かんべんしてください。」と言われたら、私は、「わかりました。」と快諾したいと思います。
 これは、「一緒に排便だけは、かんべんしてください」と言っていることと、同じだと思います。


 (掲載の写真は、『ウェスと正美の世界放浪記』さん より借用させていただきました。)

   
                       2004. 6.20


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