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動詞の前に to がついたりつかなかったりするのはなぜ?
この私の質問に対する回答に感動!
英語を自分で勉強していて、わからないところが出てきたときに、ネット上で質問すればだいたい回答が得られます。
通常、なるほどなー、と感じる程度の回答をいただいて、それで終わるのですが、時として、感動的な回答をいただける時があります。
その一つの例を紹介したいと思います。
以下のような質問をしてみました。
質問:to がついたりつかなかったり |
to
+動詞 であったり toは要らなかったりする違いがどうもよくわかりません。 I wanted him to study English. I got him to study English. 対して I let him study English. I made him study English. なぜ、このようになるのでしょうか? 感じがつかめません。 よろしくお願いします。 |
これに対する回答として、予想通り、以下のような回答がよせられました。
let, make ,haveとかは使役代名詞じゃなかったですか?
使役代名詞はtoはいりません。
これはそんなに多くなかったと思います。
使役代名詞を覚えてしまったほうが早いかと思います。
「そんなことはわかっとるっちゅーねん! オレが知りたいのは、丸覚えの知識でなくて、何か、言葉としてそうなっている理由やニュアンス的なものがあるはずやっちゅーねん!」
PCのモニターを前に叫んでしまいました。
そして、しばらくすると、来ました。待っていた回答!
回答
この問題は、
:toが本来前置詞の「方向」を表す語であり、「この先〜の行為に向かう」という意味で
未来志向を表す(但し例外もあり)ことから考えれば簡単に解けます。
私にとってはこれだけでも目からウロコだったのですが、素晴らしい回答だと思いますので、以下、全文載せます。
1 動詞が want,expectなど希望,命令を表す場合
I wanted him to study English..
この文で「私が望んだ」段階で「彼が英語を勉強する」のはまだおこっていなかったことつまり「この先」のことだったなのでto
studyとto不定詞になっている。
2 動詞がlet,makeなど使役動詞の場合
I let/made him study
English.
この文で、「私が(強制および許可で)させた」ということと「彼が英語を勉強する」ことは同時に実現するはずなので「この先」を意味するtoが入る余地はない。したがってcome
は原形不定詞になる。
3動詞がseeなど知覚動詞の場合
I saw him study English.
「私は彼が英語の勉強をするのを見た」
この文で、「私が見た」ことと「彼が勉強する」ことは同時起こっていることなので、「この先」を意味するtoの入る余地が無いしたがってcome
と原形不定詞になっている。
4 問題はgetの場合です。
使役的意味をもっても、getは正確には「説得して〜させる」という意味で使役動詞とはいわない。これはlet.makeのように「直接対象に作用して〜させる」という意味は持たず、目的格の後はto不定詞になる。
Igot him to study English.
彼に英語の勉強をさせた(正確には「説得して勉強するようにした」)」
allowも同様にtoを伴う
I allowed him to study English.
彼が(この先)英語の勉強をするのを許した
この、toが未来志向というアイデアによってその後の、英文理解に本当に助けになりました。また、-ing形とのニュアンス的な違いも感じ取れるようになりました。
どこのどなたかは分からないのですが、回答いただき本当に感謝です。
インターネットって素晴らしい!!
2004. 2.28
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